知恵をひらく書――『呻吟語』(内篇)

知恵をひらく書――『呻吟語』(内篇)

著 呂坤

『呻吟語』は、人生の哲理を探求した随筆集です。全6巻からなり、前3巻を内篇、後3巻を外篇としています。内篇は性命、存心、倫理、談道、修身、問学、応務、養生の各篇、外篇は天地、世運、聖賢、品藻、治道、人情、物理、広喻、詞章など計17篇で構成されています。博識かつ深い洞察に満ちており、著者の社会、政治、世情に対する体験や、真理へのたゆまぬ探求が反映されています。そこには哲理の輝きとともに、当時の衰退した政治や社会風潮に対する痛烈な批判が込められており、権変、実用、諸家を融合させた思想が示されています。記述は思いつくままに記した語録体であり、文体は変幻自在で、儒教を根底に置きつつ諸家の知恵を取り入れ、荘重さとユーモアを兼ね備えています。寓話性、文学性、趣味性、哲理性、そして「簡潔かつ切実」な言語表現が特徴です。

本作は儒教思想を基盤としながらも、道家、法家、墨家など諸子百家の精髄を吸収し、著者の官界での浮沈や世の変遷に対する独自の感慨が加えられています。内容は主に、明朝後期に衰退し始めた社会の弊害に対し、利を興し弊を除き、政治を立て直すための様々な主張を提示したものです。人生、国家、宇宙の諸現象に対して独自の知見を示しており、特に修身養性の面では深い考察がなされています。

出版社
秀威出版社
発行日
2022-06-01
ISBN
9786267128091

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