腹八分目という言葉があるように、人生も「八分目」を目指すのがちょうどいい。
手に取ることはできても、手放すことができない?
妥協しようと思っても、ついつい完璧主義が顔を出してしまう?
「上には上がある」なんて誰が決めた?「ほどほどに」生きることこそが、人生の王道です。
抱え込みすぎれば、いつか身動きが取れなくなる。
【悪魔の中の天使──欲望と自制の交錯】
・欲望
目標は前進する原動力だが、強欲は自分を縛り付ける心魔となる。
欲望に際限はなく、飛んで火にいる夏の虫のように、やがて自らを悪魔へと変えてしまう。
死を望む者でさえ、「死」という欲望を持っているのだ。
・自制
高く跳びたいなら、まずは深くしゃがんで準備をすること。
争わないことで勝ちを取り、他人の見ていないところで静かに地位を築く。
出しゃばらず、機が熟すのを待って羽化すれば、成功は手の中に収まる。
【何事も勝ち気に、常に完璧を求める?それでは先に自分が壊れてしまう!】
「小太宗」と呼ばれた李忱は、愚か者のふりをして皇帝の座に就いた。
群衆の中で目立たない彼は、実は虎視眈々とチャンスを狙っていたのだ。
一輪の完璧なバラを探し求めていては、庭全体の芳醇な香りを見逃してしまう。
本書は「後悔」させるための本ではなく、「欠点を乗り越える」ことを教える一冊である。
目の前の小さな得失にこだわらず、長期的な利益のために計画を立てよう。
【つかず離れず、対人関係の黄金距離】
機嫌を取ってばかりでは疲れ果ててしまう。適度な緊張感と弛緩がある関係こそが心地よい。
「君子の交わりは淡きこと水の如し、小人の交わりは甘きこと醴の如し」。
友人関係もランク戦のようなもの。相手のレベルに合わせて対応を変える必要がある。
他人との交流であれ、自分自身との対話であれ、お互いにスペースを残しておくことが大切だ。
自分自身とデートする時間を持ち、心の声に耳を傾けてこそ、真に生きていると言える。
【マネジメントも腹八分目?部下に自分の「理想」を押し付けない】
権力を独占すれば、必ず体が悲鳴を上げる!権限委譲を学び、より生産性の高い仕事に注力しよう。
何から何まで口を出し、部下に干渉しすぎる上司は、感情のない仕事ロボットを育てるだけだ。
部下の成長の機会を奪えば、彼らは危機に直面したとき、ただ盲目的に指示を待つだけになってしまう。
「すべての道はローマに通ず」という。あなたの意見が常に最善であるとは限らない。
【何事も余地を残せ、造物主も私を妬まないように】
人に話すときは三割にとどめ、本心をすべてさらけ出してはいけない。
人を害する心を持ってはならないが、人を防ぐ心は忘れてはならない。
相手に尽くしすぎても、相手が恩知らずである可能性を忘れないこと。
最後に足元をすくわれないよう、自分に逃げ道を作っておこう。
★本書の特徴
本書は、数々のエピソードを通じて「ちょうどいい」人生哲学を読み解きます。何事にも細かくこだわっていては、卑屈になり、周囲を疲れさせるだけです。執着を手放し、ほどよいライフスタイルを練習することで、自分自身が快活になれるだけでなく、周囲の人々をも解放することができるのです。