千年の時を超えて受け継がれる古典『反経』。諸子百家の思想から精製された知恵の結晶が、あなたを攻めては立身出世、退いては身を守り安泰へと導く!
政治の駆け引き、戦火の行方から、ビジネスの荒波、世間の義理人情まで。自己修養の功から、人材を見極める術まで。
これは「人」のために作られた知恵の宝典であり、「事象」への指針を示す実用書でもある。
『資治通鑑』と並び称される奇書『反経』。本書はその各章から最も肝要な部分を厳選し、日常生活の実例や歴史上の物語を交えながら、深遠な東洋の知恵を最も親しみやすい形で解説。平易な表現で、一度読めば理解できる内容を目指している。
【『反経』とは何か? 著者は誰か?】
司馬光の『資治通鑑』が「正経」と呼ばれるのに対し、唐代の趙蕤による『長短経』は「反経」と呼ばれる。諸子百家の説を広く取り入れ、歴代の史実と結びつけながら、覇道の術や官界の秘訣を鋭く論じている。上古の黄帝時代から唐朝前期までの政治的な権謀術数の得失を総括しており、後世の弊政を正すために著された、文学・史料・教訓の三つの価値を持つ書である。
『四庫全書』には「この書は情勢を分析し、その言は縦横家に由来するため『長短』と名付けられた」とある。
著者の趙蕤(ちょうずい)は、字を大賓、また雲卿といい、唐代の著名な縦横家である。李白とともに「蜀中の二傑」と称され、「趙蕤の術数、李白の文章」と並び称された。伝説によれば、『長短経』が世に出た後、李白はその名声を聞いて彼を訪ね、一年余り師事したという。
【知人善任:高みを目指すなら、まずはへりくだることを知れ】
チームリーダーであるあなたは、部下の良し悪しをどう判断するか?
平凡な一人の人間であるあなたは、出世するためにどのような修行が必要か?
誰であれ、協力し、他人の力を借りる術を知ってこそ、集団生活を送る人間社会で自分の居場所を見つけることができる。
草の根出身の劉邦は、蕭何、張良、韓信を使いこなす術を知っていたからこそ、漢の天下を手にすることができた。これを「適材適所」とも呼べるが、経済学の観点からは「機会費用」とも言える。自らの不足を認め、他者で補い、チームを通じて個人の成果を創出するのだ。
【権謀術数:自由な生活のために、頭脳を駆使せよ】
権謀術数と聞くと陰険に聞こえるが、実際には他人を陥れるためのものではない。生活の中で「どう動くか」を考える思考の芸術である。
リモートワークが続く中、チームをより効率的に動かすには?
自宅で過ごす時間が増え、避けて通れない家族間の問題は?
古人の権謀戦略を用いれば、現代を生きる知恵が見えてくる。仕事も家庭も両立し、まるで名人が牛を解体するように、余裕を持って物事をこなせるようになるだろう!
本書の特徴:
本書は64の側面から『反経』を解説。原著の原文を抽出し、正確かつ簡潔な現代語訳を付した上で、詳細で生き生きとしたエピソードを交え、治国・管理・用人・権謀などの観点から『反経』が現代の人生に与える影響を読み解く。原著の精髄を味わいながら、数々の物語を通じて『反経』の人生の知恵を体得できる一冊である。