「貪欲な役人は狡猾だが、清廉な役人はそれ以上に狡猾でなければならない。」
官界で生き残れるかどうかは、どちらの計略が上回っているかだけで決まる!
まずは自分の足場を固めてこそ、交渉や改革の資本を手にすることができるのだ。
正義?抱負?正直?善良?
残念ながら、人の心が険悪なこの時代において、
最後に笑うのは、最も「狡猾(しぶと)」く立ち回った者だけである!
浮沈の激しい官界で、情熱だけで勝利を収めることができるだろうか?
歴史を振り返れば、あまりに直言しすぎたために、知らぬ間に周囲を怒らせ、
上の者が諫言を聞き入れなくなり、小人の甘言によって一瞬にして命を落とした君子がどれほどいただろうか。
職場も官界も人の心は険悪であり、権力争いは極めて危険だ。
生き残るためには、自らの腹芸と計略を鍛え、才能を隠して時を待ち、いつか一気に勝利を掴み取らなければならない!
◎第一の策:長期的な展望を持ち、先手を打って危機を乗り越える
馮諼はすべての借用書を焼き払い、孟嘗君のために「義」を買い、
「狡兎三窟」の計で孟嘗君に退路を確保させ、宰相の座に返り咲かせた。
呂不韋は公子子楚という「奇貨」を買い、
長い目での投資により、秦の宰相という国家の要職を手に入れた!
◎第二の策:隠すべきを知り、束縛されず自在に進退する
前漢の飛将軍・李広が無念の死を遂げたのは、その才能を露にしすぎたせいか?
三国の才子・楊脩は「何でも知りすぎていた」ために死んだのか?
司馬懿の台頭から魏の掌握までを支えたのは、「病を装う」という一手だったのか?
退くことで進み、弱さを見せることこそが完璧な攻撃となる!
◎第三の策:柔軟さを持ち、時には柔よく剛を制す
北宋の名臣・寇準が奸臣・王欽若を排除できたのは、彼を徹底的に「褒め殺した」から?
東晋の権臣・桓温が最高の待遇を要求した際、
機敏な謝安は嘘の承諾をし、「引き延ばし作戦」で桓温を自滅させた?!
◎第四の策:他人の力を利用し、風に乗って千里を行く
曹操は天子を擁して諸侯に号令し、百官は不満を抱きつつも手出しができなかった。
鉄木迭児(テムデル)は皇后の勢力を借り、金朝の全権を掌握することに成功した。
◎第五の策:慎重さを第一とし、用心深く進む
李斯は小人・趙高を警戒せず、策謀にはまって命を落とし、大秦帝国を短命に終わらせた。
王安石は身近な人間に心を開いたが、親友と信じていた者に陥れられた……。
官界に身を置くなら細心の注意を払い、信じられるのは自分だけだと心得よ!
◎第六の策:臨機応変に立ち回り、屈伸自在な者こそが真の英雄
孫臏は命を守るため、狂ったふりをして豚小屋で不浄なものを食べ、屈辱を耐え抜いて龐涓を討った。
王増は小人を装って奸臣・丁謂の信頼を勝ち取り、一気に根絶やしにして朝廷を浄化した!
◎第七の策:時勢を読み、確かな目利きと後ろ盾を得て不動の地位を築く
秦末の動乱期、楚漢の争いの中で陳平は主君を何度も変えたが、
その都度「本物の実力者」に寄り添い、権勢と利益の両方を手に入れた。
呂后の父はならず者の劉邦を一目見て、この無頼漢への投資を決断した。
後に劉邦が漢帝国を築くと、呂氏一族は権力の頂点に立った!
◎第八の策:陥れる計略を防ぐ、「罪を着せようと思えば理由はいくらでもある」
南宋の抗金の名将・岳飛は忠義の士であったが、「根拠なき(莫須有)」罪を着せられた。
秦檜はいかにして高宗の信頼を得て、人望の厚い岳飛を失脚させたのか?
後漢の光武帝・劉秀は流言を利用して漢室を再興し、隋の宇文述は流言で李渾を陥れ殺害した。
古人がいかに流言という諸刃の剣を使い、官界を渡り歩いたかを見よ!
◎第九の策:色欲を遠ざける、美女の膝元は英雄の墓場
西晋の富豪・石崇は愛妾の緑珠を守るために罪を得て死に、財産を失った。
漢の成帝は風流だが弱腰で、最後は趙飛燕姉妹のベッドで子を残さず死んだ。
しかし、美人計を巧みに使えば、不敗の地に立つこともできる:
『三国演義』で王允は貂蝉を利用して董卓と呂布の仲を裂き、反逆勢力を殲滅した。
孝莊文皇后は柔情を持って、清朝の中原入りに貢献した洪承疇を心服させた。
★本書の特徴
「古を鏡とすれば、興替を知ることができる」。歴史の荒波における官界や政治の駆け引きを紐解けば、人の心の険悪さは防ぎようがない。身を守り明日を待つためには、相手よりも知恵と計略に長けていなければならない。これは「狡猾さ」の競い合いなのだ!武則天は野心家でありながら、なぜ出家して雌伏の時を過ごしたのか?趙高はどうやって李斯を葬り去ったのか?曾国藩は湘軍を率いながら、なぜ君主に疑われなかったのか?古人の成否の理由を知り、歴史の教訓を鏡とすることで、職場やビジネスの場において自由自在に立ち回り、勝利を収めることができるだろう。